いちばん大切な教え

あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」という第二の戒めも、それと同じように重要です。マタイ22・32


キリスト教は愛の宗教だと言われます。たしかにキリスト教の中心にあるのは「神が人間をとことんまで愛してくださる」という教えです。しかし、それだけでは一方通行です。愛というのは、互いに愛し合うことで完成します。
聖書の専門家が「聖書にあるたくさんの教えの中でどれがいちばん大切ですか?」と、イエス・キリストに質問しました。イエス・キリストは聖書のことばを二つ引用して答えます。「第一に、精一杯神を愛すること。そして隣人を自分自身のように愛するという第二の教えも、第一の教えと同じように重要です」
キリスト教の愛は、神に愛されて終わりではなく、神を愛し、周囲の人たちと愛し合うことで完成します。片思い、一方通行の愛ではなく、互いに互いを思う愛です。神を愛するとは、礼拝や献金といった宗教行為だけを表すのではありません。周りの人に親切に接したり、お互いに話を聞き合ってお祈りするといった、人を愛することを通して、神を愛することができるのです。

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