次のものは、地上のすべての動物のうちで、あなたがたが食べても良い生き物である。
レビ記11・2
最近ハラールフードということばをよく聞くようになりました。イスラム教の教えに基づいて、食べることが許されている食品や料理です。イスラム教徒の方々はこれを守って生活します。聖書にも食べて良いもの、食べてはならないものが定められています。こちらはコーシェルと呼ばれ、ユダヤ教徒の方々はこの規定を守って生活します。
聖書ではたとえば、豚は食べてはならない動物で、ひれと表面にうろこのない水中の生物も食べてはならない生き物です。この教えに従えば、カツ丼とうな重、エビフライやホタテも食べられません。しかしキリスト教徒にはこの教えは当てはまりません。なぜならイエス・キリストが「すべての食物はきよい」と宣言したからです。
ただ、食べるという日常的なことがらはとても大切です。そこには神様への感謝、農家や漁家、作ってくださった方への感謝、他人への配慮などが現れるからです。宗教は非日常ではなく、日常生活に生かされることが必要なのです。