兵は多すぎる

あなたと一緒にいる兵は多すぎるので、わたしはミディアン人を彼らの手に渡さない。士師記7・2

「困った時の神頼み」ということばがあります。よほど困ったときには神様に頼むけれど困ってないときには自分でやりますということですから、立派な心がけです。しかし、この考え方には一つ見落としていることがあります。それは、困っていない時には神様は何もしてくれていないのか、ということです。
だれでも、うまくいくと自分の努力が実ったと考え、失敗すると「神様は何もしてくれない」と文句を言うということがあります。上のことばは、ミディアン人という侵略者を追い払うために、32,000人の兵士を集めたギデオンという人に言われたことばです。自分の力でミディアン人を追い払ったと、高慢にならないように、神様は神様の力でしか絶対に勝てない人数にまで、兵士の数を減らすのです。その人数なんと300人。しかしギデオンと300人の兵士たちは、海の砂のようにいたミディアン人を追い払います。神様が同士討ちをさせたからです。

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