小さい者の一人に

最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。マタイ25・40

「情けは人のためならず」ということわざがあります。情けは他人の為だけではない、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよという意味です。こんなエピソードを聞いたことがあります。ある老夫婦がホテルに宿泊しようとしたところ満室でした。そこで、フロント係をしていた男性が自分の部屋を譲り、宿泊してもらいます。実はこの老夫婦は有名ホテルチェーンの経営者で、後にこの男性を自分のホテルの従業員として迎えるというものです。人に親切にすれば自分に返ってくるということはあるでしょう。
イエス・キリストは最後の審判に際して、身の回りにいる困っている人を助けていた人に対して、上のことばを語りました。そして、この人たちを神の国に入れます。一方で、身近な人たちを助けなかった人たちを永遠の刑罰に入れます。キリスト教の救いは善行によって得られるものではありません。けれども、イエス・キリストを信じ、十字架の愛を受けたなら、まわりの人たちに親切にする人に変えられてゆきます。小さい者たちへの善行はキリストに愛を返す行為なのです。情けは人のためならず、キリストのためであり、自分にも返ってくるのです。

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