ベニヤミン人ゲラの子で、左利きのエフデである。士師記3・15
イスラエルとハマスの戦闘が続いています。考えてみるとイスラエルは常に戦争をしているような印象があります。歴史をたどると、遊牧民であったイスラエルがカナンを侵略し、自分たちの土地にしたところから、戦いは始まりました。モーセがリーダーとしてエジプトから脱出し、ヨシュアがリーダーとしてカナンの土地を取りました。しかし周辺民族も反攻しますから紛争は絶えません。
イスラエルがカナンの土地を取る正当性は、「主」という名のイスラエルの神様が命じているという点だけです。だから、主をないがしろにし、他の神々を拝むと、その正当性がなくなります。そして主の許しのもと周辺民族の反攻が強くなりイスラエルが屈することになります。
そんなイスラエルを救うために主に選ばれた地域限定・期間限定のリーダーをさばきつかさ(士師)と呼びます。上に出てくるエフデという人は、貢ぎ物を献上しに行った際、右の太ももに結びつけ隠し持っていた剣で、王エグロンをひと突きして暗殺します。イスラエルはモアブ人を撃退します。
こんなやり方で良いのかと思います。しかしこんなやり方でしか敵をやっつけることができないほどイスラエルは堕落していたのでした。

