強くあれ、雄々しくあれ

ただ強くあれ。雄々しくあれ。わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを行うためである。ヨシュア記1・7

上のことばは、今から3千年以上前に書かれた聖書のことばです。この時代の聖書の物語が、いまイスラエルで起こっている戦争と関係あると言われると驚かれるでしょう。聖書は、カルデヤ(今のイラン)の出身でであるアブラハムを父祖として、イスラエルという民族ができたことを記しています。その後エジプトで奴隷なっていたイスラエルはモーセに導かれて脱出します。その時に、神様はイスラエルに、カナンの土地を相続地として与えると約束したのです。
それが今イスラエルの領土となっているあたりの土地です。もちろん、そこには先住民がいました。神様はモーセの次のリーダーヨシュアに先住民を追い払い、領土を奪って自分の土地とするように命じます。「強くあれ、雄々しくあれ」と。
もちろん、聖書の物語と現代とでは時代も状況も違います。イエス・キリストは敵を愛せと教えました。聖書は戦争を肯定していません。それよりも大切なことは、強く、雄々しく、律法(神の教え)を実行することです。敵を愛することは、敵に戦争をしかけるよりもはるかに勇気が必要なのですから。

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