心から赦しなさい

わたしは7回までとは言いません。7を70倍するまでです。マタイ18・22
ペテロという弟子は、自分の兄弟たち(同じ信仰を持つ仲間たち)が自分に対して罪を犯した場合何度まで赦すべきか、7回までですか、とイエス・キリストに質問しました。キリストの答えが、上のことばです。もちろん490回は赦すけれども、491回目はゆるさなくてよいという意味ではありません。何度でもゆるしなさいという意味です。
このことばには二つの前提があります。一つは、同じ信仰を持つ仲間たちの間で通用することばだということです。もう一つは、イエス・キリストの弟子、キリスト教の信者は全員、神様に罪をゆるしていただいた者であるということです。
キリストは神様に罪をゆるしていただくことを、6000億円の借金を帳消しにしてもらうことにたとえました。そして兄弟たちの罪を赦すことを100万円の借金を帳消しにすることにたとえました。神様からおおきなあわれみを受けながら、他人からわずかなものをむしり取るのは信者の生き方ではありません。
ただし、神様は無条件に罪を赦すのではありません。悔い改める(自分の人生の間違いを認め、神様に従う人生へと方向転換する)人を赦すのです。わたくしたちもまた心から悔い改める人を、何度でも赦すのです。

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