杯の道

しかし、人の子(キリスト)は三日目によみがえります。マタイ20・19

人は成功すると、天狗になることがあります。頭を下げられ、ちやほやされ、ひとこと何かを言えばだれかが言った通りにしてくれる。そんな経験をすると、自分が偉いのではないかと勘違いしてしまうのです。
イエス・キリストは教えと奇跡の素晴らしさのために、たくさんのフォロワーに囲まれていました。そして人々はイエスがイスラエルの新しい王様になることを期待していました。そんな絶頂期にイエス・キリストは弟子たちだけを集め、十字架にかけられて殺され、三日目によみがえることを予告します。イエスが王様になった時には、自分はどの大臣にしてもらえるかと考えていた弟子たちには、イエスの言ったことが分かりませんでした。そして、十字架よりももっと大切なこと、三日目によみがえるということを聞き逃してしまうのです。
わたくしたちがキリストを信じるのは、良い教えを聞いて心が安らぐことや、病気を治してもらうといったご利益が目的ではありません。キリストを信じるとは、たとえ、苦しむことやつらいことがあっても、キリストに従って生きるということです。それでも、キリストを信じたいと思う方はぜひ教会にいらしてください。信じた先にあるすばらしい祝福をお話ししたいと思います。

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