注がれた香油

この人はこの香油をわたしのからだに注いで、わたしを埋葬する備えをしてくれたのです。マタイ26・12

一人の女性が、イエス・キリストの頭に香油を注いだという出来事が聖書に記されています。この香油はナルドの香油(スパイクナード)と呼ばれる大変高価なもので、遺体に塗られることもありました。この女性は惜しげもなく、滴るほどにこの香油を注いだのです。その場にいたイエスの弟子たちは「もったいない。この香油を売れば貧しい人たちに施しができたのに」と憤慨します。そのとき、イエスが言ったのが上のことばです。
この出来事が起こったのはイエス・キリストが十字架にかかる数日前のことでした。イエスはこの女性の行動を、自分の葬りの準備だと受け止めます。弟子たちは、イエスが十字架にかかるという話を何度か聞いていたにも関わらず、そのことが十分理解できていませんでした。そして目先の施しのことに心が向いていたのです。キリスト教会では、2月18日から受難節(レント)に入りました。4月5日の復活日(イースター)まで、十字架にかかるイエス・キリストの苦しみに心を向け、自分自身の生き方や生活を見直して歩む日々を過ごします。

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