神の国を開く者

わざわいだ、偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは人々の前で天の御国を閉ざしている。マタイ23・13

律法学者とは、聖書の学者のことです。パリサイ人とは、イエスが生きていた時代のイスラエルの宗教・政治の一派のことです。律法学者とパリサイ人は、聖書の教えから600以上の規則を作り出し、それを人々に指導して守らせていました。ところが、彼らは自分たちが作り出した規則を守ることにばかり心を向けて、規則の元になっている聖書の教えに心を向けていなかったのです。イエスはそんな彼らを「わざわいだ」「偽善者」と批判しました。
キリスト教は聖書の教えを守らなければいけない、窮屈な宗教だという誤解を受けます。それは、キリスト教の信者自身が、律法学者やパリサイ人のように、聖書の教えを規則のように受け止めてきたからでしょう。本来聖書の教えには、神様の愛と赦しが満ちあふれています。自分が規則を守って清く正しく生きるということ以上に、お互いに愛し合うことが教えられています。お互いに思いやりながら共に生きることを大切にしています。教会においでください。みなさんが持っているキリスト教のイメージが変わりますよ。

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