聞け、イスラエルよ。主は私たちの神、主は唯一である。あなたは、心を尽くし、いのちを尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。申命記6・4〜5
キリスト教はしばしば愛の宗教と言われます。そう聞いて多くの方が思い浮かべるのが「神様が人間を愛してくださる」ということでしょう。それはしばしば「神様は自分の言うことを聞いてくれる」「神様は自分の願いを実現してくれる」という意味に誤解されます。
しかし、キリスト教は神様が人間を愛してくださるのと同時に、人間も神様を愛することを大切にします。心を尽くし、命を尽くし、精一杯神様を愛する。愛する神様を悲しませるような生き方はしない。神様の願いに沿って、よい世界を作るために努力する。人間のそういう営みも含めて愛の宗教なのです。
夫婦の関係に置き換えるとよくわかります。夫が一方的に妻を愛して、妻の要求を全て聞き、妻は夫を自分の奴隷のように扱うというような夫婦は愛し合う夫婦とは言えません。神様はわたしたちに愛されることを求める方なのです。