神の国はだれのものか

天の御国はこのような者たちのものなのです。マタイ19・14
イエス・キリストのもとに子どもたちが連れてこられました。弟子たちは、忙しい先生の邪魔をしないようにと、連れてきた親たちを叱りましたが、キリストは子どもたちを受け入れて祝福の祈りをしました。
次にやってきたのは、幼い頃から聖書の教えを守ってきたと自負している若者でした。この若者は「永遠のいのちを受けるためにまだ足りないものは何か」と、熱心にキリストに質問しました。
ただ連れて来られるだけの子どもたちと、熱心に求めてやってきた若者。みなさんは、どちらが天の御国(=神の国)にふさわしいと思いますか。イエス・キリストは、子どもたちこそ、神の国に入る資格があり、若者にはその資格がないことを示しました。なぜでしょうか。
若者は、自分の善行で神の国に入り永遠のいのちを受けることができると考えていたからです。しかし、イエス・キリストから示された善行は「全財産を売り払い貧しい人に施すこと」と「キリストに従うことでした」この善行が実行できないと悟った若者は、悲しみながら去っていきます。神の国は人間の善行ではなく、神から差し出される救いをただ受け取る人に与えられるのです。

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