罪のきよめのささげ物

これは集会のための罪のきよめのささげ物である。レビ記4・21

神様は、罪を犯した(人が神の教えに反したことをした)場合、動物のささげ物(いけにえ)を献げるよう教えています。ささげ物を献げる理由は、第一に、神の怒りをなだめるためです。第二に、動物を身代わりにし、罪を赦してもらうためです。罪に対する罰は死です。動物が人間の代わりに死ぬことにより、人間は罰を免れます。そして神様との和解が成立するのです。この時大切なのは動物の血が流されることです。当時は「血=いのち」と考えられていたので、血が流れることで身代わりにいのちを献げたことになりました。
現代の教会では動物のささげ物は行いません。なぜでしょうか。動物の代わりにイエス・キリストが十字架にかかり血を流して死んでくださったからです。また、動物のささげ物は一度きりの効力しかありませんが、イエス・キリストは永遠に効力のある完全なささげ物であるからです。人間のために動物が殺されるのはかわいそうだと思われる方もあるでしょう。それならば、わたしたちのためにイエス・キリストが殺されるのはもっと心痛むできごとです。しかし神様はそうまでして、わたしたちと和解し、親しくなりたいと願っているのです。

目次