行いに応じた報い

神は一人ひとり、その人の行いに応じて報いられます。ローマ2・16

キリスト教には「さばき」という教えがあります。さばきとは、イエス・キリストがその人の行いに応じて、永遠のいのちを与えるか否かを決めることです。永遠のいのちをいただいた人は、新しく作られた世界、新天新地で、神様と顔を合わせて永遠に生きます。これが俗に言われている「天国」のことです。
「行いに応じて」と聞くと、生前の行いによって死後の行き先が決まると思う方もいるでしょう。けれども、永遠のいのちをいただくために良い行いが必要なのではありません。永遠のいのちは、神の恵みとして与えられます。ただキリストの十字架の死を自分のためであると受け止め、罪を悔い改め、神に信頼するだけで受け取ることができます。そのように決断した人が、洗礼を受けてキリスト教信者となり、教会のメンバーに加えられます。
もっとも、永遠のいのちを受けたのに、あえて神に背く生き方をし、情欲と欲望に溺れ、神ではないものを拝むなら、やはりその行いに応じてさばかれるのは致し方ありません。一度裏切られたら許せないと感じるのが人情です。人間から数え切れないほどの裏切りを受けながら、それでも救いの手をさしのべるのが神の愛です。いまも神様は忍耐して、あなたが悔い改めるのを待っています。

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